ゴルフのルールはこれだけ知ってればOK!初心者が困らない基礎知識
ゴルフは、格式や伝統があり、細かいルールが多いスポーツという印象を持つ方も多いでしょう。
そのため、ゴルフを始めたばかりの人には、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、実際のラウンドで必要になるルールはある程度限られており、すべてを完璧に覚える必要はありません。まずは基本となる考え方と、よく使う場面のルールだけを押さえておくことで、コースでの迷いや不安は大きく減らすことができます。
ここでは、ゴルフのルールの中でも実際のプレーで役立つ基礎知識に絞って、わかりやすく解説していきます。
- 最低限知っておくべきゴルフの基礎知識
- コースに出たら知っておきたいエリア別の基本ルール
- 初心者が受けやすいペナルティと対処法
- ルールと一緒に押さえたい最低限のマナー
- ルールを覚えたら、FiT24のインドアゴルフで気軽に練習を始めよう
最低限知っておくべきゴルフの基礎知識
ゴルフは「少ない打数でボールをカップに入れる」スポーツです。
1ホールはティーイングエリアからスタートし、フェアウェイを経てグリーン上のカップにボールを入れるまでの流れで構成されています。これを18ホール繰り返し、合計打数の少なさを競うのがゴルフの基本的な競技形式です。
スコアの数え方は「打った回数+罰打」が基本となります。
各ホールには「パー」と呼ばれる基準打数が設定されています。たとえばパー4のホールであれば、「4打でカップに入れること」が基準です。
この基準打数と同じ打数でホールを終えることを「パー」といいます。基準より1打多い場合は「ボギー」、2打多い場合は「ダブルボギー」です。反対に、基準より1打少ない場合は「バーディ」、2打少ない場合は「イーグル」と呼びます。
初心者のうちはボギーペースでのラウンドを目標にすることが、スコアメイクの現実的な出発点になるでしょう。
18ホールをすべてボギーで回ると合計スコアは90となるため、まずはこの目標に取り組むことをおすすめします。無理のない目標設定にすることで、ゴルフの楽しさや上達の実感を得やすくなります。
また、ゴルフコースは通常18ホールで構成されており、前半9ホールと後半9ホールに分かれています。ゴルフコースは通常18ホールで構成されており、前半9ホールと後半9ホールに分かれています。
一般的には、1番ホールから9番ホールまでを「アウトコース(前半)」、10番ホールから18番ホールまでを「インコース(後半)」と呼びます。ただし、ゴルフ場によってコース名や構成が異なる場合もあるため、自分がどのコースからスタートするのか事前に確認しておくと安心です。
日本では前半9ホール終了後に昼食を兼ねた休憩を挟むことが一般的ですが、海外では休憩を取らずに18ホールを続けて回る「スループレー」が主流となっています。
また、ゴルフでは各ホールの距離によってパー3・パー4・パー5という区分があります。
一般的な18ホールのコースでは、パー3とパー5がそれぞれ4ホール、パー4が10ホールで構成されています。
それぞれの特徴は以下の通りです。
ホールの特徴を理解しておくことで、どのクラブを使うかの判断もしやすくなるでしょう。
ゴルフのルールは複雑に見えますが、最低限の基礎を押さえておくだけでコースでの迷いは大幅に減ります。
コースに出たら知っておきたいエリア別の基本ルール
ゴルフコースはいくつかのエリアに分かれており、エリアごとに適用されるルールが異なります。
事前にエリア別のルールを把握しておくことで、コースでのトラブルやペナルティを防ぎやすくなるでしょう。ここでは、初心者が特に知っておくべきエリア別の基本ルールを紹介します。
ティーイングエリア
ティーイングエリアでは、ティーマーカーの間かつ後方2クラブレングス以内にティーアップするというルールがあります。
また、ここでいうクラブレングスとは、ゴルフクラブ1本分の長さのことです。ルールではこの長さを基準に距離を測ることがあり、ティーイングエリアではティーマーカーを結んだ線からクラブ2本分後ろまでの範囲でボールを打つことができます。
ティーマーカーはコースによって色分けされており、一般的に以下のように使われています。
そのため、自分が使用するティーマーカーの色を事前に確認してから構えることが大切です。
打順は、最初のホールではくじやじゃんけんで決め、2ホール目以降は前のホールで最もスコアが良かった人から打つのが基本です。
ただし、スムーズなプレー進行を優先して準備が終わった人から打つ形をとることも多くあります。打順を守ることはマナーのひとつであるため、同伴者と確認しながら進めるようにしましょう。
フェアウェイ・ラフ
フェアウェイやラフでは、ボールが止まった場所からそのまま打つのが基本ルールです。これをゴルフでは「あるがまま」と呼びます。ボールを自分で動かして打ちやすい場所に置き直すことは、原則として認められていません。
ただし、ルール上認められているケースでは、無罰で救済を受けることができます。代表的な例は以下のとおりです。
カート道や排水溝などの人工物の近くにボールがある場合は、そのままではスイングしにくいため、罰なしでボールを動かすことができます。この場合は、ボールの位置から最も近くてスイングの邪魔にならない場所(ニヤレストポイント)を基準に、クラブ1本分以内の範囲にボールをドロップして打ち直します。なお、ドロップとはボールをひざの高さから真下に落とす処置のことです。ボールを投げたり、回転をかけたりせず、手を離して自然に落とす必要があります。
また、ボールがラフの深い草の中や木の根元など、どうしても打てない場所にある場合は、「アンプレヤブル(プレー不可能)」を宣言することが可能です。この場合は1打の罰を加えたうえで、次の3つの方法から救済を選びます。
- 元の場所に戻って打ち直す
- カップとボールを結んだ後方線上に下がり、1クラブレングス以内の救済エリアにドロップする
- ボールの位置からクラブ2本分以内にボールを落とす
なお、救済を受ける際は、最初にボールの位置へマーカーやティーを置き、元の位置が分かるようにしてから処置を行いましょう。
また、ドロップしたボールが救済エリアの外へ出たり、1クラブレングスや2クラブレングスの範囲を超えたり、ホールに近づいてしまったりした場合は、再度ドロップを行います。
2回目のドロップでも規定の救済エリア内に止まらなかった場合は、2回目にボールが最初に地面に触れた地点へボールをプレース(置く)ことができます。
救済処置は慌てずに行うことが大切です。ルールに従って落ち着いて対応することで、余計なペナルティやミスを防ぎやすくなるでしょう。
無理に打ってミスを重ねるよりも、状況によってアンプレヤブルを選ぶこともスコアを崩さないための判断になります。
グリーン
グリーン上ではボールを拾う前に必ずマークをすることが重要なルールです。
マークをせずにボールを拾い上げてしまうと1罰打が課されるため、グリーン上に乗ったらまずマークする習慣をつけましょう。マークはボールの真後ろにコインやマーカーを置きます。
さらにグリーン上にはフォームの基本以外にも守るべきマナーがいくつかあります。
グリーン上での主なルールと罰則
- マークせずにボールを拾い上げた場合:1罰打
- 止まっている他のプレーヤーのボールに自分のボールを当てた場合:当てた側に2罰打
- グリーン上でボールを交換した場合:2罰打
- 同時に打ったボール同士がぶつかった場合:双方無罰
なお、グリーン上では1つのボールでホールアウトすることが原則です。ただし、ボールにひび割れや変形などが見つかった場合は、同伴者へ確認したうえで交換できます。
また、パッティングライン上や足元に一時的な水たまりがある場合は、ピンに近づかない範囲で無罰の救済を受けることが可能です。
ボールが落下してできたピッチマーク(凹み)はグリーンフォークで修復する必要があり、放置すると芝が傷んでしまいます。ピッチマークの修復が遅れるほど芝の回復にも時間がかかるといわれています。
- 15分以内に修復した場合:約1日で回復
- 1時間放置した場合:約1週間で回復
- 1日放置した場合:約1か月で回復
修復されないまま放置されると芝が枯れてしまうこともあるため、良好なプレー環境を維持するためにも必ず修復しましょう。
また、他のプレーヤーがパットをする際には、そのラインを踏まないよう、極力、跨がないように注意することが大切です。ラインの後方や前方に立ったり、影を落としたりすると集中を妨げる原因になります。
そのほかにも、グリーン上では芝を傷つけたり、同伴者のプレーを妨げたりしないための配慮が求められます。
- スパイクを引きずらない
- グリーン上を走らない
- クラブをグリーン上に置かない
- スロープレーにならないよう心掛ける
これらはルール上の罰則がなくても、ゴルファーとして守りたい基本的なマナーです。
なお、現行のルールでは旗竿(ピン)を差したままパットを打つことが認められているため、ピンを抜くかどうかは好みで選ぶことができます。
特に初心者のうちは、技術だけでなくこうした細かな配慮を意識することで、同伴者と気持ちよくプレーすることができます。最初からすべてを完璧に守る必要はありませんが、「マークする・直す・踏まない」といった基本を押さえておくだけでも、コースでの印象は大きく変わるでしょう。
初心者が受けやすいペナルティと対処法

初心者がコースで最も困りやすいのが、ペナルティが発生したときの対処法です。
事前にペナルティの内容と対処法を把握しておくことで、慌てずにプレーを続けることができます。ゴルフではペナルティと聞くと難しく感じるかもしれませんが、多くの場合は「1罰打を加えて決められた場所から打ち直す」というシンプルな考え方です。
大切なのは慌てずに状況を確認することです。同伴者やキャディーに相談すれば正しい処置を教えてもらえることも多いため、一人で判断に迷ったときは周囲に確認するようにしましょう。
ここでは、初心者が特に受けやすいペナルティと、その対処法について紹介します。
OB(アウトオブバウンズ)になったら?
OBとはアウトオブバウンズの略で、コースの境界線の外にボールが出てしまった状態を指します。
OBの境界は白い杭や白線で示されており、ボールが白杭の外側に出るとOBとなります。OBになった場合は1罰打が加算され、元の位置から打ち直すルールとなっています。
OBの可能性があると思ったときは、暫定球を宣言してもう1球打っておくと進行がスムーズになります。その暫定球を宣言する際は「暫定球を打ちます」と同伴者に告げてから打つことが必要です。
なお、暫定球を打つ場合は、1球目と同じボール番号のボールを使用しないようにしましょう。同じ番号のボールを使用する場合は、マジックなどで印を付けて見分けられるようにしておくことが大切です。1球目と暫定球を明確に区別できるようにしておくことで、現地でボールを確認する際の混乱を防げます。
また、コースによっては前進4打などのローカルルールが設定されていることもあるため、ラウンド前にローカルルールを確認しておくとよいでしょう。
池・ペナルティエリアに入ったときの処置
池やペナルティエリアにボールが入った場合、杭の色によって救済の選択肢が異なります。赤い杭で示されたレッドペナルティエリアの場合は、1罰打で以下の3つの選択肢から救済を受けることができます。
- 元の位置から打ち直す
- ピンとボールが水に入った地点を結んだ後方線上にドロップする
- ボールが入った地点から2クラブレングス以内にドロップする
黄色い杭で示されたイエローペナルティエリアの場合は、横へのドロップは認められておらず、元の位置から打ち直すか後方線上にドロップするか、特設ティーから打つ3つの選択肢となります。
また、ペナルティエリアに入ったボールがそのまま打てる状況であれば、無罰でそのまま打つ選択肢もあることを覚えておくとよいでしょう。
意外と知らない空振り・誤球・触れてしまった場合
空振りは罰打なしですが、スイングをしたと判断された場合は1打としてカウントされます。そのため、空振りをしてもスコアには影響しませんが、打数としては加算されるため注意が必要です。
初心者のうちは空振りが出てしまうこともありますが、慌てずそのまま次のショットに集中しましょう。
また、他人のボールを誤って打ってしまった場合(誤球)は2罰打が課されます。誤球したボールはそのままプレーせず、自分の元のボールがあった位置へ戻ってプレーを再開しなければなりません。この際はドロップではなく、元の位置へボールを置く「リプレース」を行います。なお、ボールは交換しても問題ありません。
誤球をしたプレーヤーは、自分の正しいボールの位置からプレーを続けてホールアウトし、そのホールのスコアに2打を加算します。そのため、ボールを打つ前に必ずボールのブランドや番号を確認する習慣をつけておきましょう。
ボールが動いた場合の主なルールは次のとおりです。
例えば、アドレスの際に誤ってボールに触れて動かしてしまった場合は1罰打となり、元の位置にリプレースします。また、練習スイング(素振り)でボールに当たってしまった場合も1罰打となり、元の位置にリプレースしなければなりません。
一方で、ボールを探している最中に誤って蹴ってしまった場合は無罰となり、元の位置にリプレースしてプレーを続けることができます。
ルール改正によって例外も増えているため、ボールが動いた場合は自己判断せず、同伴者に確認してから対応すると安心です。
ルールと一緒に押さえたい最低限のマナー
ゴルフはルールを守るだけでなく、マナーを大切にするスポーツでもあります。
マナーを守ることが同伴者や後続組への配慮につながり、ゴルフの楽しさをより深めることができます。
ここでは、初心者が特に意識すべき最低限のマナーについて紹介します。
プレーファストを意識する
スムーズなプレー進行を心がけることは、ゴルフにおける基本的なマナーのひとつです。素振りは2回程度までを目安とし、自分の順番になってから考えるのではなく、前のプレーヤーが打つ間にクラブ選択や距離確認を済ませておくことが大切です。
自分の番が来たらすぐに打てる状態にしておくことで、ラウンドのペースが乱れにくくなります。走る必要はありませんが、キビキビと行動する意識を持つことが後続の組への配慮につながります。
また、ボール地点へ向かう際は、状況に応じて複数のクラブを持っていく習慣をつけるとプレーファストにつながります。
例えば、カートから離れる際はフェアウェイウッド(FW)・ユーティリティ(UT)・7番アイアンの3本を持っていくのがおすすめです。フェアウェイウッドを使用しない場合は、代わりに9番アイアンを持っていくとよいでしょう。
さらに、残り100ヤード以内になったら9番アイアン・ピッチングウェッジ(PW)・サンドウェッジ(SW)にパターを加えた4本を持っていくと、クラブを取りに戻る手間を減らせます。
女性の場合は飛距離を考慮し、残り70ヤード程度を目安にこれらのクラブを持っていく習慣をつけるとスムーズです。
特にグリーン上では、パットが終わったらすぐにボールを拾い次のホールへ移動することが求められます。スコアの記録はカートに戻ってから行うようにすると、プレーのテンポを崩さずに済みます。
加えてグリーンまで持ってきたクラブは、次の進行方向に近いグリーン外へ置くようにしましょう。ホールアウト後にクラブを取りに戻る手間がなくなり、スムーズに次のホールへ移動できます。
なお、グリーン手前やグリーン上にクラブを置くとプレーの妨げや芝を傷める原因になるため避けましょう。
安全への配慮と「ファー!」の声かけ

前の組がまだ打球圏内にいるときは絶対に打たないことが、安全面での最も重要なマナーです。
特にティーショットでは飛距離が出るため、前の組が十分に前に進んでから打つようにしましょう。無理に打ってしまうと、ボールが人に当たって重大な事故につながる可能性があります。
さらにボールが他のプレーヤーに向かって飛んでしまったと気づいた場合は、すぐに大声で「ファー!」と叫んで危険を知らせることが必要です。
「ファー!」はゴルフ場で危険を知らせるための共通の合図であり、周囲の人に注意を促す役割があります。方向が分かる場合は「ファー!右!」「ファー!前!」などと伝えると、より安全です。
素振りをする際も、周囲に人がいないかを必ず確認してから行いましょう。ゴルフクラブは高速で振り回されるため、周囲への安全確認を怠ることや、人に向かって素振りをすると思わぬケガや事故につながるおそれがあります。
安全への配慮は自分自身のためだけでなく、同伴者や周囲のプレーヤーへの責任でもあります。安全を意識した行動を心がけることで、誰もが安心してゴルフを楽しめる環境につながります。
コースを大切にする心がけ
コースを次にプレーする人のために良い状態に保つことも、大切なマナーのひとつです。バンカーショットを打った後はレーキで砂をならして元の状態に戻す必要があります。
レーキはバンカーの外側に置かれていることが多いため、使用後は元の場所に戻しておきましょう。足跡やクラブで削れた跡をきれいにならしておくことで、次にプレーする人が公平な状態でショットできるようになります。
また、フェアウェイでダウンブローのショットを打つと、芝が削れてディボット跡ができることがあります。ディボット跡には目土(砂と種が混ざったもの)を入れて修復することがマナーです。カートに目土袋が備え付けられていることが多いため、自分が作った跡には目土を入れて軽くならしておくと芝の回復を助けることができます。
さらにグリーン上のピッチマークもグリーンフォークで修復することで、グリーンの状態を保つことに貢献できます。ボールが落ちてできた凹みをそのままにしておくと芝が傷み、ボールの転がりにも影響します。
自分のピッチマークだけでなく、近くにあるものを1つ直すくらいの気持ちで行動すると、コース全体のコンディションを守ることにつながるでしょう。
コースを大切にすることがゴルフの品格につながるため、ラウンド中は常に意識しておくことが大切です。
同伴者への気配りも大切なマナー
同伴者が打つときは動かない・話さない・音を立てないことが基本的なマナーです。
スイング中の物音や動きは集中を乱す原因になるため、打つ人の視界に入らない場所に立ち、静かに待つことが大切です。スマートフォンはマナーモードに設定し、シャッター音にも注意するとよいでしょう。
また、グリーン上では他のプレーヤーのパッティングラインを踏まないよう注意することも重要なマナーです。パッティングラインを踏むと芝が荒れてボールの転がりに影響することがあるため、カップの周囲や他プレーヤーのボールとカップを結んだライン上は歩かないように意識しましょう。
こうした細やかな気配りが、同伴者との気持ちの良いゴルフにつながります。
ルールを覚えたら、FiT24のインドアゴルフで気軽に練習を始めよう
ゴルフのルールとマナーを頭で理解したら、次はクラブを握って体で覚える段階です。
知識があっても実際に打った経験がなければ、コースで戸惑う場面は多くなるでしょう。
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本コラムは、弊社社員でゴルフプロの秋山満が監修した内容をもとに作成しております。
