ゴルフのストレッチ完全ガイド!ラウンド前後に効果的な方法を解説
スポーツでは、ケガ予防やパフォーマンス維持のために、プレー前のウォームアップやストレッチが重要視されています。
ゴルフも例外ではありません。
ラウンド前後にストレッチで体をしっかりほぐしておくことで、体の体温が上がり筋肉がほぐれ神経伝達も働き結果としてケガの予防や疲労感が大きく変わります。また、可動域が広がることで体をスムーズに回転させやすくなり、飛距離アップやショットの安定性向上につながります。
ただし、ゴルフではプレー前・ラウンド中・プレー後で適したストレッチ方法が異なります。効果的に取り入れるためには、それぞれの目的に合ったストレッチを行うことが大切です。
ここでは、ゴルフにストレッチが必要な理由や、おすすめのストレッチ方法を、ラウンド前・中・後に分けて紹介します。
- ゴルフにストレッチが必要な理由
- ラウンド・練習前に行うダイナミックストレッチ
- ラウンド中・プレー合間のストレッチ
- ラウンド・練習後に行うスタティックストレッチ
- ゴルフ上達につながるストレッチ習慣の作り方
- まとめ(FiT24インドアゴルフでストレッチから練習まで一貫して取り組める)
ゴルフにストレッチが必要な理由
ゴルフにとって必要なのは3つ「柔軟性」「バランス」「筋力」によって構成されます。そのことで肩周り(広背筋、肩甲骨周り)、腰周り、腹筋、腹斜筋、股関節周り、臀部(でんぶ)、ヒザ、手首など全身の筋肉と関節を大きく使うスポーツです。
特にスイングでは、体幹部を中心に多くの筋肉が瞬間的に大きな力を発揮しています。準備運動を行わずにいきなりスイングを始めると、筋肉や関節に大きな負担がかかり、繰り返し行うことで、特に「腰」「肩」「肘」を痛めるリスクが高くなります。
また、体が十分にほぐれていない状態ではスムーズに回転しにくくなり、ショットの安定性や飛距離にも影響しやすくなります。
そのため、ゴルフではプレー前にストレッチを行い、体を温めしっかり動かせる状態に整えておくことが大切です。
ここでは、ゴルフにストレッチが必要な理由について紹介します。
可動域が広がりスイングの質が上がる
ストレッチが必要な理由の1つに、体の可動域を広げてスイング動作をスムーズにする目的があります。
肩甲骨周りや股関節、胸椎などの可動域を広げることで、スイングの回転量が増えヘッドスピードや飛距離アップに直結します。特にバックスイングでは、肩甲骨と胸椎の柔軟性が回転量を左右し、テークバックが深くなることでスイングのパワーを蓄えやすくなるのです。
また、股関節の柔軟性は下半身の安定性にも大きく影響します。
ゴルフスイングでは、股関節が正しく回旋することで体の軸を保ちながら回転できます。しかし、股関節の可動域が不足すると、本来は回転で行うべき動作を横方向の移動で補おうとするため、スイングエラーにつながる場合があります。
例えば、バックスイングで体が過剰に右へ流れる「スウェイ」は、右股関節の内旋動作が制限されていることで起こるケースがあります。また、ダウンスイングからフォローにかけて体が過剰に左へ流れる「スライド」も、左股関節の回旋動作が十分に行えていないことが原因の一つです。
股関節の柔軟性が低下すると、体を十分に捻転できなくなり、下半身リードによる効率的なスイングが難しくなります。その結果、飛距離や方向性に影響するだけでなく、股関節や腰への負担も増加します。
さらに、可動域の制限が続くと梨状筋など股関節周辺の筋肉にも過度な負荷がかかり、痛みやケガのリスクを高める要因にもなります。
ストレッチで可動域を継続的に広げることが、スイングの質の底上げになることだけでなく、ケガの予防にも必要なのです。
ケガや筋肉痛の予防になる
ゴルフは同じ動作を繰り返し行うため、筋肉や関節に負担が蓄積しやすいスポーツです。
特にスイングでは腰・肩・肘へ負荷が集中しやすく、慢性的な痛みにつながるケースがあります。ゴルフのケガや筋肉痛の多くは、準備不足による急激な負荷が原因の一つです。
ストレッチで体を十分に温めておくことで、筋肉の柔軟性や血流が高まり、急な動作にも対応しやすい状態を作ることが可能です。
ケガをしてしまうとラウンドや練習を長期間休まなければならなくなるため、ストレッチを習慣化することが、ゴルフを長く楽しむためにも重要です。
集中力やリズムを整える効果もある
ストレッチには体をほぐすだけでなく、プレー前のルーティンとして精神的な集中を高める「リラックス効果」もあります。
プレー前にストレッチを行う習慣をつけることで、自然とプレーへ意識を切り替えやすくなります。また、ストレッチとあわせて深呼吸を行うことで、脳や筋肉へ十分な酸素が供給され、体の余計な力みを和らげる効果も期待できます。緊張が強い場面でもリラックスしやすくなり、集中力の向上にもつながります。
さらに、このようなルーティンを習慣化することで、前のホールでのミスやネガティブな感情を引きずりにくくなります。気持ちをリセットし、次のショットやホールへ意識を向けるきっかけにもなるでしょう。
また、一定のウォームアップルーティンは、ショットのリズムや安定性の向上にも効果的です。特に動的ストレッチを行うことで体温が上がり、筋肉や関節が動きやすい状態でスイングを始められます。その結果、序盤からリズムよくプレーしやすくなり、大きなミスの予防にもつながります。
ストレッチは体だけでなく、心を整えるための準備としても大切な習慣です。
ラウンド・練習前に行うダイナミックストレッチ

ラウンド前や練習前は、体を動かしながら温める動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)が適しています。動的ストレッチとは、筋肉を動かしながら伸ばす方法で、体温を上げながら可動域を広げる効果があります。
一方で、伸ばして止める静的ストレッチ(スタティックストレッチ)をプレー前に行うと、一時的に筋力が低下するリスクがあるため注意が必要です。
ここでは、ゴルフに効果的なダイナミックストレッチのメニューを紹介します。
手首・前腕のストレッチ
ゴルフでは、グリップやインパクト時に手首・前腕に大きな負荷がかかるため、プレー前のケアが特に重要です。昨今はボールの高反発化やクラブの軽量化、シャフトやヘッド素材の高剛性化が進んでおり、インパクト時に手首や肘へ伝わる負担も大きくなっています。
片方の腕を前に伸ばし、もう一方の手で指先を上・下方向にゆっくり引き伸ばす「手首のストレッチ」を左右それぞれ行うことで、手首と前腕を効果的にほぐせます。
このとき、伸ばしている側の肘は下を向けるよう意識しましょう。肘の向きがずれると肩がすくみやすくなり、本来伸ばしたい前腕や手首への刺激が弱くなるだけでなく、スイング時の動作にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、腕を前に伸ばしてゆっくり手首を内・外に回転させる動作も取り入れましょう。手首の可動域向上だけでなく、前腕の筋肉をほぐす効果も期待できます。テニス肘や手首のトラブル予防につながります。
さらに、肩と腕の連動性を高めるストレッチもおすすめです。柱や壁、ゴルフカートの側面などを利用し、伸ばしたい側の腕を肩の高さで真横に伸ばして手をつきます。その状態から腕を伸ばしたまま反対方向へ体をゆっくり回していきましょう。
このとき、肘がやや外側へ向くように意識すると、前腕や肘周辺の筋肉までしっかり伸ばせます。肩の高さで腕を伸ばした状態を保つことで、手首だけでなく前腕や肘まわりの柔軟性向上にもつながります。左右ともに20秒程度を目安に行いましょう。
これらのストレッチは、テニス肘や手首のトラブル予防にも役立ちます。より効果を高めたい場合は、1回10秒程度を1セットとして3セット行うのがおすすめです。
手首や前腕のトラブルはゴルファーに多い症状のひとつです。特にグリップに力が入りやすい人は、プレー前にこのストレッチを丁寧に行っておくことで、インパクト時の負担を軽減しやすくなります。
太もも・ふくらはぎのストレッチ
下半身はスイングの土台であり、太ももとふくらはぎの柔軟性がスタンスの安定と体重移動に直接影響します。
ゴルフは長時間の歩行に加え、傾斜地でのショットや前傾姿勢の維持など、下半身への負担が大きいスポーツです。下半身の柔軟性を高めておくことで、疲労の蓄積や足がつるリスクの軽減にもつながります。
ストレッチの方法は、歩きながら片足を前に上げて太ももの前面を伸ばす「歩きながらの脚上げ」が効果的です。左右交互に10歩ずつ行うことで、太もも前面が効果的に温まります。
加えて、太もも裏の柔軟性を高めるストレッチもおすすめです。足を前後に開き、前足のつま先を上げた状態で膝を伸ばしたまま前屈します。このとき、おへそを太ももに近づけるイメージで股関節から折り曲げると、太もも裏がしっかり伸びます。
前足のつま先を内側や外側に向けることで、伸ばされる部位が変わり、より効果的に行えます。目安は10〜20秒程度です。
さらに、お尻も同時に伸ばしたい場合は、伸ばしている側の膝を少し曲げて前屈を深めることで、お尻まわりの筋肉にも刺激を与えられます。
また、軽いスクワットを10回程度行うことで、太もも全体と股関節を同時にほぐせます。
応用として、クラブを両手で持って頭上に上げ、肘を伸ばした状態を維持しながら軽いスクワットを行う方法もあります。股関節と膝を同時に曲げながらしゃがみ込み、ゆっくり元の姿勢へ戻りましょう。
そのままクラブを頭上に上げた状態で体を左右へ傾ける動作を10回ずつ行うと、脇腹にある腹斜筋のストレッチにもなり、体幹まわりの柔軟性向上に役立ちます。
ふくらはぎのストレッチを行う前に、まずは足首を内回し・外回しでそれぞれ10回程度動かしましょう。足首の可動域が高まることで、膝や腰への負担軽減につながるほか、地面をしっかり踏み込む力も発揮しやすくなります。特に寒い時期はケガ予防としても有効です。
ふくらはぎについては、その場でかかとを上下に動かす「カーフレイズ」を行うと、血流が促進されて下半身全体が温まりやすくなります。
かかとを地面につけたままつま先を持ち上げる動作を10回程度行うのもおすすめです。すね周辺の筋肉が刺激されることで足首の安定性が高まり、切り返し時のバランス維持にも役立ちます。
バランスを取るのが難しい場合は、アイアンなどを支えにしながら行うと安全です。なお、ドライバーは破損の恐れがあるため支えとして使用しないようにしましょう。
下半身をしっかり温めておくことで、スイング中のバランスが安定しショットの精度が高まるのでおすすめです。
股関節・腰まわりのストレッチ
スイングの軸となる股関節と腰の可動域を広げることが、体重移動の質向上と腰痛予防に直結します。
長時間の運転や移動の後、十分なウォームアップを行わずにラウンドを始めると、股関節や腰まわりの可動域が制限された状態でプレーすることになります。その結果、スイングの動きが悪くなるだけでなく、腰や股関節を痛めるリスクも高まるため注意が必要です。
いくつかのストレッチを行うことで、プレーの質向上だけでなくケガの予防にもつながるでしょう。
まずおすすめなのが、お尻のストレッチです。イスなどに腰掛けて片足を反対側の膝の上に乗せるように足を組み、背筋を伸ばしたままゆっくり前屈します。
足を組んでいる側のお尻が伸びている感覚があれば正しく行えています。目安は10〜20秒程度です。お尻の筋肉が硬くなると腰への負担が増えやすいため、呼吸を止めずにゆっくり行いましょう。
また、足を肩幅より少し広めに開いてゆっくり腰を左右に大きく回す「腰回旋ストレッチ」を行うことで、股関節と腰まわりが温まりやすくなります。
また、片足を前に踏み出して股関節を大きく動かす「ランジウォーク」も、スイングに必要な股関節の可動域を高めるのに効果的です。
さらに、ランジウォークの姿勢から上体をひねる動作を加えることで、ゴルフスイングに必要な回旋動作を意識したウォームアップになります。
より実践的に行う場合は、クラブを両肩に当てた状態で、左足を前に出したときは左へ、右足を前に出したときは右へゆっくり回旋しましょう。股関節と体幹を連動させながら動かすことで、スイング軸の安定にも役立ちます。
動作中は呼吸を止めず、無理に大きくひねらないことが大切です。痛みを感じる場合は回旋の幅を小さくして行いましょう。
腰痛を抱えているゴルファーは特にこの動作を丁寧に行うことで、ラウンド中の腰への負担を軽減しやすくなります。
肩・胸まわりのストレッチ
肩甲骨と胸椎の可動域を広げることが、バックスイングの回旋運動を高めるうえで特に重要です。両腕を大きく外側から前方向に円を描くように回す「アームサークル」を前後方向それぞれ10回程度行うことで、肩甲骨まわりが温まりやすくなります。
また、クラブを両手で肩に担いで左右にゆっくり体を回す「クラブを使った体幹回旋」は、スイングの回旋動作に直結するためおすすめです。

左右10回ずつを目安に行い、回転の際は腰ではなく胸椎から動かすことを意識しましょう。肩・胸まわりの可動域が広がることで、テークバックでの肩の回旋運動がスムーズになり回転量が増え、ヘッドスピードアップにつながります。
また、クラブを支えにしたストレッチも肩甲骨まわりの柔軟性向上に効果的です。両手でグリップエンドを持ってクラブを支えにしながら前傾姿勢を取り、お尻を後ろへ引きます。肩から背中をまっすぐ保ったまま頭を下げ、肩をしっかり入れるような姿勢を作ることで、肩甲骨周辺や広背筋が伸びやすくなります。
さらに、ドライバーを両手で持ち、肘を伸ばしたまま胸の前に構えます。その状態で背中を軽く丸めた後、腕を伸ばしたままクラブを頭上へ持ち上げ、ゆっくり背中側へ回していきましょう。胸を大きく開く意識で行うことで、胸まわりや肩関節の柔軟性向上が期待できます。
肩甲骨や胸まわりのストレッチを取り入れることで、スイング時の上半身の回転がスムーズになり、より効率的なバックスイングにつながります。
クラブを使ったウォームアップ素振り
ストレッチが終了したら、実際にクラブを振りながら体の動きとスイングを連動させていきましょう。クラブを使ったウォームアップ素振りは、プレー前の最終調整として有効です。
練習場で行う場合は、まずハーフスイング(9時〜3時の振り幅)でゆっくり素振りを行います。いきなりフルスイングをするのではなく、体がスイング動作に慣れてきたら徐々に振り幅を大きくし、フルスイングへ近づけていきましょう。
一方でゴルフ場では、スイング中に動きを止めて細かく確認するよりも、実際のプレーに近いテンポで連続素振りを行うのがおすすめです。スイングのリズムを整えながら、体がどの程度動くのか、本番と同じ感覚で振れる状態になっているのかを確認できます。
素振りを行う際は、実際のショットと同じリズムを意識することが大切です。ストレッチの効果によって体が十分にほぐれていれば、肩や股関節がスムーズに動き、無理なくスイングできる感覚が得られるでしょう。
反対に、素振りの段階で体の重さや張り、動きづらさなどの違和感がある場合は、無理に振り続けず、気になる部位のストレッチを追加で行うことをおすすめします。コンディションを整えた状態でスタートすることが、安定したプレーとケガ予防につながります。
ラウンド中・プレー合間のストレッチ

18ホールを回るラウンドでは、体の状態が常に変化しています。準備運動が不足していると前半は思うように体が動かず、徐々に動けるようになった頃にはスイングのタイミングやリズムが変化していることも少なくありません。
さらに、昼食休憩で40分以上座った状態が続くと筋肉が再び硬くなり、後半のスタート時には体が重く感じられることがあります。そして後半になるほど体の疲労が蓄積してスイングの質が落ちやすくなります。このようなラウンド中の体の変化をできるだけ一定に保つためにも、ホール間の移動時間や待ち時間を使って体をほぐし続けることが大切です。こまめなストレッチは、疲労軽減だけでなく、スイングの再現性維持にも役立ちます。
合間の短いストレッチが終盤のショットを支える重要な習慣になるでしょう。
大がかりな動きは必要なく、立ったままできる簡単なストレッチで十分です。ここでは、ホール間に取り組みやすい2つのストレッチを紹介します。
首・肩の力みをほぐす
プレー中は、緊張やアドレス姿勢が続くことで、首・肩まわりが特に硬くなりやすいです。
首をゆっくり左右・前後に倒すストレッチを各方向10秒ずつ行うだけで、首まわりの緊張をほぐしやすくなります。
また、肩を前後にゆっくり大きく回す「肩回し」を行うことで、肩甲骨まわりの固まりをリセットできるでしょう。少し歩いている最中に腕を振る意識だけでも体が温まりますし腕を振る時に少しだけ肩甲骨を意識するだけでも固さが和らぎます。
ティーショット前に緊張で肩に力が入りやすいゴルファーは、このストレッチを習慣化するだけで力みが取れやすくなります。ボールへ向かう時やホール間の移動中に行えるほど手軽なため、気づいたタイミングで取り入れてみましょう。
腰・背中のリセットストレッチ
ゴルフでは前傾姿勢を維持したままスイングを繰り返すため、股関節の前側が硬くなりやすく、その影響で腰や背中に負担がかかって疲労が蓄積しやすくなります。ひとつは、クラブを縦に持ち、体を左右にゆっくり横に傾けるサイドストレッチを行うことで、腰まわりの張りをリセットできます。さらに、クラブの両端を持って腕を伸ばしたまま構え、その状態から左右に体をひねる動作もおすすめです。
体幹や背中まわりの筋肉をほぐしやすくなり、スイングで使う回旋動作の維持にも役立ちます。なお、体をひねった際に自然な体重移動が起こるのは問題ありませんので、無理のない範囲で行いましょう。

また、簡易的に行うのであれば立ったまま両手を腰に当てて腰をゆっくり左右に回す動作も、背中の疲労をほぐすのに効果的です。
ラウンド後半に腰の重さを感じやすいゴルファーは、前半のうちからこのストレッチを意識的に行っておくことで疲労の蓄積を軽減しやすくなります。
短時間でできる動作ですが、継続して行うことで後半のショット安定につながるのでおすすめです。
もし背中や腰に違和感がある場合は、無理に大きく動かそうとせず、振り幅を小さくして行いましょう。また、疲労がたまると呼吸が浅くなり、前傾姿勢が強くなりやすくなります。
そのようなときは両腕を大きく広げて深呼吸を行うのがおすすめです。特に息をしっかり吸うことを意識すると胸郭が広がり、体の緊張が和らいで違和感の軽減につながる場合があります。
ラウンド・練習後に行うスタティックストレッチ
ラウンドや練習後は、筋肉をゆっくり伸ばして止める「静的ストレッチ(スタティックストレッチ)」が疲労回復と筋肉痛の予防に効果的です。
運動後は筋肉が温まっているため、このタイミングでゆっくり伸ばすことで血流が促進され、疲労回復につながりやすくなります。クールダウンを怠ると翌日の筋肉痛や疲労感が残りやすくなり、次のラウンドや練習のパフォーマンスにも影響します。
ここでは、ゴルフ後に特に取り組むべきクールダウンストレッチを紹介します。
肩甲骨・背中のクールダウンストレッチ
スイングで酷使した肩甲骨まわりは、広背筋を伸ばすクールダウンストレッチが、疲労回復に特に効果的です。
片腕を体の前に水平に伸ばし、もう一方の腕で引き寄せる「クロスボディストレッチ」を左右それぞれじっくり行うことで、肩甲骨まわりをほぐすことができます。
また、壁に両手をつけて体を斜め前に倒す「壁を使った肩甲骨ストレッチ」も、広背筋を効果的に伸ばせます。
これらは自宅でも簡単に行えるため、ラウンド後や練習後のクールダウンルーティンとして取り入れやすいストレッチです。継続して行うことで肩まわりの柔軟性が徐々に向上し、次回のラウンドでのスイング回転量アップにもつながります。
股関節・お尻まわりのクールダウンストレッチ
歩行やスイングで使った大腿四頭筋(前面)とハムストリングス(後面)を伸ばすことが、腰痛予防と疲労回復に直結します。
太もも前面は立った状態で片足のかかとをお尻に引き寄せる「クワッドストレッチ」を左右それぞれ行い、太もも後面は座った状態で片足を前に伸ばして前屈する「ハムストリングストレッチ」を左右それぞれ行うとよいでしょう。
太ももの筋肉は腰椎とも連動しており、ここをしっかりほぐすことで腰への負担を軽減できます。
特に18ホールを歩いてラウンドした後は下半身全体に疲労が蓄積しているため、このストレッチを丁寧に行うことが翌日のコンディション維持につながるのでおすすめです。
帰宅後に時間が取れる場合は、ストレッチの前に10分程度のウォーキングを行うのも効果的です。歩くことで全身の血流が促進され、ラウンド後に硬くなった筋肉をほぐしやすくなります。
さらに、タオルを使ったストレッチを取り入れるのもよいでしょう。タオルの両端を持ち、両腕を伸ばしたまま頭上へ持ち上げます。その状態で体を左右にゆっくり倒すことで脇腹や背中まわりを伸ばせます。
加えて、両腕を伸ばしたままタオルを背中側へゆっくり下ろす動作を行うと、肩や胸まわりの柔軟性向上にも役立ちます。柔軟性に余裕がある場合は、タオルを頭上に持ち上げた状態で大きく円を描くように回すことで、肩甲骨や胸郭まわりを広く動かせます。
ラウンド後のクールダウンでは下半身だけでなく上半身もほぐしておくことで、疲労回復を促しやすくなり、翌日の体の重だるさや張りの軽減につながるでしょう。
太もも前面・後面のクールダウンストレッチ
歩行やスイングで使った大腿四頭筋(前面)とハムストリングス(後面)は、伸ばすことで、腰痛予防と疲労回復に直結します。太もも前面は立った状態で片足のかかとをお尻に引き寄せる「クワッドストレッチ」を左右それぞれ行います。太もも後面は座った状態で片足を前に伸ばして前屈する「ハムストリングストレッチ」を左右それぞれ行うとよいでしょう。
太ももの筋肉は腰椎とも連動しており、ここをしっかりほぐすことで腰への負担を軽減できます。
加えて、ふくらはぎのストレッチも行うと、歩行による疲労や足のむくみの軽減に役立ちます。壁に手をつき、片足を後ろへ引いてかかとを床につけたまま体を前へ倒しましょう。ふくらはぎが心地よく伸びる位置で左右20秒程度キープするのが目安です。
18ホールのラウンド後は疲労感からストレッチを省略したくなることもありますが、ふくらはぎは歩行による負担が特に蓄積しやすい部位です。翌日に疲れを残さないためにも、できる範囲でケアを行うことをおすすめします。
もし立った状態でストレッチを行うのがつらい場合は、寝たままテニスボールやマッサージボールなどをふくらはぎに当てて転がしたり、足裏でボールを転がしたりするだけでも筋肉の緊張緩和が期待できます。無理のない方法を選びながら、ラウンド後の疲労回復に役立てましょう。
ゴルフ上達につながるストレッチ習慣の作り方
ストレッチの効果は一度やれば終わりではなく、継続することで可動域が広がりスイングの質が徐々に上がっていくものです。
短期間で大きな効果を求めるよりも、無理なく続けられる習慣とし、空き時間を利用して日常に取り入れることが、長期的な上達につながります。ここでは、ストレッチを習慣化するための具体的なアドバイスを紹介します。
毎日5〜10分でも継続することが大切
大がかりなストレッチよりも、毎日5〜10分でも続けることが可動域改善への近道です。特に以下のように、生活リズムに組み込みやすいタイミングで取り入れることが継続のコツになります。
- 起床後に体をほぐす朝のストレッチ
- 練習前後のウォームアップとクールダウン
- 就寝前のリラックスストレッチ など
特に朝のストレッチは一日の体の動きをスムーズにするうえで効果的であり、ゴルフをするしないにかかわらず継続しやすいタイミングです。
ゴルフは朝からプレーすることが多いスポーツでもあるため、朝のストレッチを習慣化することで、体が動きやすい状態でスタートしやすくなります。日頃から「朝に体を動かす習慣」が身につけば、ラウンド当日も高いパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
毎日同じ時間に同じメニューを行う習慣を作ることで、ストレッチが自然と生活の一部になっていくでしょう。
自分の硬い部位を把握して重点的にほぐす
人によって硬い部位は異なるため、自分がスイング中に詰まりを感じる箇所をストレッチで重点的にほぐすことが効率的です。
肩の回転が浅いと感じる場合は胸椎と肩甲骨まわりを重点的に、回旋(回転)動作に詰まり感があったり、体重移動が足の外側へ流れるような感覚がある場合は股関節を優先してほぐすとよいでしょう。
自分の課題部位を知る簡単なセルフチェック方法として、クラブを肩に担いで立ち、アドレスの前傾姿勢でどこまで体を回せるかを確認する方法があります。
回転が浅く感じる方向の筋肉が、自分の重点的にストレッチすべき部位であることが多いです。課題部位を把握して集中的にほぐすことで、ストレッチの効率が大きく上がるでしょう。
まとめ(FiT24インドアゴルフでストレッチから練習まで一貫して取り組める)

ストレッチはケガ予防・スイング改善・疲労回復という3つの観点でゴルファーに役立つ習慣です。
ラウンド前の動的ストレッチで体を温め、ラウンド中の合間ストレッチで疲労を防ぎ、ラウンド後の静的ストレッチでクールダウンするという流れを習慣化することで、スイングの質とコンディションが着実に向上していきます。
しかし、ストレッチだけでなく実際の練習も継続できる環境があることが、上達を加速させるうえで重要です。FiT24インドアゴルフは天候や時間を問わずいつでも利用できるため、ストレッチからスイング練習・弾道確認まで一貫して取り組める環境が整っています。
ウォームアップストレッチを行ってからそのままスイング練習に入り、練習後にクールダウンストレッチを行うという一連の流れを、自分のペースで実践しやすい点が大きな魅力でしょう。
ぜひFiT24インドアゴルフを活用して、ストレッチと練習を組み合わせた効率的な上達に取り組んでみてください。
本コラムは、弊社社員でゴルフプロの秋山満が監修した内容をもとに作成しております。
